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先日、臨床美術(を元に生み出された絵画療法)のセミナーに参加してきた。
「美大卒だしせっかくだから」と職場の方に勧められて参加したので、臨床美術という単語を初めて知るぐらいに知識ゼロ。アートセラピーという単語は前にその方から聞いて知ってはいたけど、両者それぞれ別物らしい(今調べて知った)。

セミナーで教わったのは、自然物の実物を見ながら描くというプログラム。
と表現するとデッサンが思い起こされるけど、全然別。
実技体験では、
1.皆で机を囲んだ所で、栗が登場!
 自然から採ってきたそのままのイガつきで、皆興味津々!
 痛いのに触って笑い合ったり、中身のつるっとした質感に歓声が上がったり。

2.盛り上がったところで色画用紙にイガを描いていく。(オイルパステルを使用)
 簡単な描き方を先生が導いてくださり、「なるほど!」
 紺の画用紙なので黄色や薄オレンジを使っても綺麗に映える!
 空いたスペースに栗を描く。塗り込めば塗り込むほど楽しい!
 (栗は描かなくても、ティッシュを丸めて紙でくるむだけでもOK!)

3.描いたイガと実を鋏で切り抜くので、台紙を選ぶ。
 色んな色から自由に選ぶ。重ね使いOK! 枚数制限無し!
 選んだら席に持ち帰り、イガと実を切り抜いていく。大雑把でOKだけど、イガを切り込むの楽しい!
 台紙も自由に切り込んでOK!
 切り抜いたイガと実と台紙を組み合わせ、貼り付けていく。はみ出てもOK!立体的に盛り上げてもOK!
 モチーフの栗を貼ってもOK?!
 出来上がっていく様子に、周りの方と互いに「それ良いね!」の連発!

4.完成!壁に貼って鑑賞会!どれも自由で個性的!一人一人注目すべき所を先生が見つけて発表してくださる!照れるけど嬉しい!
 あっという間の1~2時間でした!

という流れだった。
デッサンと異なるのは、
・どう表現してもOK
・みんな正解
という点。

絵に苦手意識がある人でも楽しめた(というのが後の会話で出た)のは、「やり込めばやり込むほど楽しくなるから」だったそう。
オイルパステルという画材の特性も、台紙選びも、切り抜きも、貼り付けも。
ある程度の導きがあるからこそ寧ろ、「他の人と違うことをしてみよう」と自由な発想が生まれる。
それに鑑賞会で自分の作品を認めて貰えるのが嬉しい!
(「絵に苦手意識を抱いた理由、とは真逆のことをすれば良い」と先生より。)

そもそも作品の完成を表向きでは目指しつつも、プログラム自体「この1~2時間が楽しければそれでOK!」というもので、一番の目的はコミュニケーション。
「自分にとって絵は終着点というよりは、あくまでコミュニケーションの媒介物なのでは?」と考えていたのを就活を通して気付いた私としては、とても共感できる内容だった。

臨床美術士の資格を取るつもりがあるのか自分ではまだ分からないけれど、興味深い世界だと強く思った。
「びわこ臨床美術研究会アトリエパンダ」さん、ありがとう御座いました!

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